演者 土田正一郎
SST普及協会北海道支部支部長
JA北海道厚生連 倶知安厚生病院 診療部長(兼)主任部長(兼)診療情報管理室長(兼)こころの総合支援センター長
テーマ 診察室で考えていること
~経験交流ワークショップバージョン 4.5時間コース~
「SSTを知っている人、興味のある人から実践する人へ」
抄録は未来志向的に書かなければならないので、以前から書くのは苦手だった。もちろん今も苦手である。そもそも抄録の本番は、大体半年くらい先で、時に1年も先だったりすることがある。その期間抄録を書いたときの状態を維持しておく自信が無かったからだ。気が変わったりすることもあるだろう。結論として書いてしまったこと以上に新たな知見が湧いてきたらどうするのだという不安もある。
今回抄録ではないが、第30回SST全国経験交流ワークショップin北海道(以下、WSin北海道)で私の懸念していたことが現実のものとなってしまった。
北海道支部での開催が決まると、WSin北海道の実行委員会というものが組織されることになるが、大体それは開催日の1年以上も前である。そしてその初回でテーマとサブテーマが決まったりする。ただその時に自分の中でWSin北海道へのモチベーションが十分に上がっていたがというと、虫眼鏡で頑張って探してやっとモチベーションの萌芽がいくつか見つかるくらいが私の状況だったと思い出される。そんな中で「空と大地とSST」というテーマが決まり、サブテーマは「そして、太陽のように輝くSST実践者たち、集まれ!」になった。実感の伴わない初回の実行委員会の中でアイデアがあまり出ていなくて、最終的に大会長である私の意向が強く反映された文言になったように記憶している。これはこれで悪くない。全国のSST実践者らが一堂に会して自分の技をさらに磨く集まりという修行の場という感じは私好みでもある。ただなんだか喉越し(耳ざわり?)に違和感を覚えてしまっていた。
こういう違和感の出所を探求するのは、楽しい作業である。
違和感の原因は「実践者」という言葉である。このままでは、「集まれ!」と声を掛けたのはSSTを実践している人に限定していて、SSTを実践していない人にお呼びでないと解釈されてしまうのではないかということを私の頭は危惧していたのだと判明した。違和感の理由に到達できたことは喜ばしいことだが、すでにSST普及協会の理事会でサブテーマは承認されていた。
こういう時によく頭の中を駆け巡るのは、「過ちて改むるに憚ること勿れ」という論語の一節である。別に過っているわけではないので改める必要はないのだが、何か変だなあと気付いてしまった以上このままにしておくのは気持ちが悪い。後半の「改むるに憚ること勿れ」はこの歳(59歳)になると実行にはハードルは高いが、頭の片隅には常備しておきたい言葉である。という訳で、辿り着いた私の結論は、「すでに決まったサブテーマを変更する必要はない。ただサブテーマが二つあってはならないというルールもない」である。
私の頭に湧いてきた、もう一つのサブテーマは、
「SSTを知っている人、興味のある人から実践する人へ」。
私は秘かにこのサブテーマも携えて、大会長を務めようと思っている。
(追記:この文章の作成に、AIは一切関与していません)
(2026/5/28 19:14)
